親が亡くなった際に住んでいたマンションを相続したので、今回はその時の話を。
登記関係の手続きについて、簡単にまとめます。
相続人が私しかいなかったため、「人と比べたら相当簡単だろう」と思い、最初から相続登記の手続きは自分でやるつもりでした。かつて親も抵当権抹消の手続きを自分でやっていた記憶があるし、イケルイケル!

まず法務局に行ってみた
どんな書類が必要かを教えてもらいに管轄の法務局に行きました。ちなみに予約制なので、いきなり突撃しないほうが吉。コロナ前だったので窓口に行きましたが、コロナ中は電話相談に切り替わっていたようでした。
相談当日は、OBなのかわからないけど結構態度の大きいおじさんが出てきて、いろいろと教えてくれました。昔の役所の人って感じ。予約枠は30分程度で、集める書類の一覧表をもらったり、提出する書類の書き方などを確認しました。
この相談に行くときには、毎年春に来る固定資産税の通知書とか、不動産の情報がわかるものを持って行った方が良さそうでしたね。細かい数字がわかれば、法務局の人が、どの数字を申請書のどこに当てはめたらいいのかを教えてくれます。
予約の電話をするときに、当日何を持っていけばいいのかを聞いてメモしておきましょう〜。
相続登記のための書類を集めてみた
主に必要なのは住民票や戸籍謄本でした。
私はもともと親と住民票が一緒で、さらに戸籍も一緒だったので、かなり話は早かったと思います。
ただ、生まれてから死ぬまでの一連の戸籍を取るのは手間でした。手間といっても、司法書士さんや行政書士さんあたりにお願いするほどではないんですけどね。
親が生まれた時は私から見て祖父母の戸籍に入っていたのでそれを取り寄せたり、結婚すると戸籍を抜けて新しい戸籍が出来ているのでそれを取り寄せたり、結婚した後にも本籍を移していたりしたらそれを取り寄せたり、まあなんやかんやありました。
ちなみに、そもそも本籍がわからない場合は住民票を取りましょう(どうせ銀行とか、何らかの手続きで使いますから)。
そして戸籍謄本を取るときには、役所の窓口で「相続のために出生から死亡までの戸籍を集めている」と伝えましょう。そうすると、そこで取れる分の戸籍はまとめて取れるはずです。さらに、「これより前はここが本籍なので、〇〇市に請求するといいですよ」といったことや、郵送での請求方法なども聞けば教えてくれるので、「私はとにかくぜーんぶ欲しいんだ!」というアピールをしてみると良さそうです。
先祖代々同じ土地に住んでいる!とかじゃない限り、ひとつの市区町村だけで手続きが済む人はそう多くないように思いました。
あと、これでもし私が結婚していたら、結婚して親の戸籍を抜けてから現在までの戸籍も必要になったはず。戸籍って便利なのかもしれないけど大変ですね。
書類を集めた後は法務局にまとめて出すだけ
相続人が何人もいると大変なんでしょうが、法定相続人が自分しかいなかったので、言われたとおりの書類が手元にそろったところで法務局へ。ただ書類を提出するだけなので、特に予約は必要ありません。
登録免許税(数万円)の印紙をその場で買って貼り付けて、書類一式をただ窓口に預けて手続きは終わりです。ちなみにこの窓口の人はほんとに預かるだけで、質問には一切答えてくれませんでした。コロナ禍だったからかもしれないけど、何か聞きたいことがある場合は別途予約しないといけないようです。
書類を提出してみて、不備があったら後日法務局の担当者から電話がかかってくるので、それに対応すればOKでした。私は登録免許税の印紙が少し不足していたという連絡をもらったので、郵便局で印紙を買って送りました。
法務局の処理がいつ頃終わるかは事前に教えてもらえるので、その日以降に法務局へ行き、「登記識別情報」というちょっと厚めの大事そうな紙(実際大事)をもらって手続きは終わりです。
登記識別情報とかはもしかすると郵送してもらえるのかもしれないですが、私は戸籍謄本類の書類返却を希望していたのでまとめて受け取りに行きました。受け取りの時にハンコが必要だったと思います(うろ覚え)。
ちなみに、後日、別の手続きでたまたま必要だった登記事項証明書(600円)を取得して、所有者が自分に変わっていることを確認しました。
相続登記にかかった費用はいくら?
相続登記にかかった費用は主に次の3つです。
- 住民票(自治体によるけど1通300円くらい)
- 戸籍謄本各種(1通450円または750円のものを数種類取るので数千円かかることも。書類の返却はしてくれるようなので、他の手続きに使い回せるかも)
- 登録免許税(不動産の価値によると思うけど我が家の場合は数万円)
あとは管轄の法務局が行きやすいところにあれば良いですけど、場合によっては交通費や郵便代やらもちょいちょいかかります。
相続人が自分だけでも登記はしよう
この名義変更の登記が終わったことで、対外的にも「私がこの家の持ち主だ!」って胸を張れることになりました。税金のお知らせもこれ以降は私宛に来るようになりますし、よくある不動産屋からの「売りませんか」のお手紙も私に来るように……。
でも相続登記が終わってみれば、とってもすっきり!
実は年単位でしばらく放置していたので、「終わったー!」って感じでした。
そういえば、空き家問題の影響等で、2024年4月から相続登記は義務化されるそうですね。不動産の相続を知ってから3年以内に手続きをしないといけなくて、怠ると10万円以下の過料が発生する可能性もあるんだとか。
人が亡くなった後の手続きって色々あって、手続き自体も大変だし、心理的な負担もあるしで後回しになりがちですが、思い立った時や、できそうな時にちょっとずつ進めて行けたら良いのではないかな、と実際にやってみて思ったところです。

おつかれ!自分!
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